【2025年版】子供に教えたい「AI倫理」と「著作権」 親の心得
目次
生成AIを使えば、誰でもプロ並みの絵を描いたり、文章を書いたりできるようになりました。 しかし、そこで問題になるのが「著作権」や「倫理(モラル)」です。
子供が知らず知らずのうちに「加害者」になってしまったり、「トラブル」に巻き込まれたりしないよう、パパママが知っておくべきポイントをまとめました。
AIと著作権、ここだけは押さえよう
現在の日本の法律(2025年時点)では、AIに関連する著作権の考え方は以下のようになっています。小学生にも分かるように噛み砕いて説明します。
1. 「AIで作った」だけでは著作権は発生しにくい?
AIに簡単な指示(プロンプト)を出して作っただけの画像や文章には、原則として著作権が発生しません。誰かが勝手に使っても文句が言えない可能性があります。 (人間が一生懸命修正したり、創意工夫を加えた場合は別です)
2. 「既存のキャラ」に似すぎるとNG!
ここが一番の注意点です。 「〇〇(有名アニメキャラ)がダンスしている絵を描いて」とAIに指示して、出てきた画像をSNSにアップしたり販売したりすると、著作権侵害になるリスクが高いです。 「AIが作ったから大丈夫」は間違いです。
子供に伝えたい「AIの3つの約束」
ご家庭でAIツールを使うときは、以下の3つを約束しましょう。
- 「本物そっくり」な偽物を作らない(フェイク画像動画) 有名人が言っていないことを言わせたり、嘘のニュース動画を作ったりしてはいけません。人を傷つける嘘は絶対にダメです。
- 誰かの作品を勝手に学習させない お友達が描いた絵を、本人の許可なくAIに読み込ませて改変するのは、法的にグレーでもマナーとしてNGです。
- 「AIで作りました」と正直に言う 特にコンクールや学校の課題では、AIを使ったことを隠すと「不正」になります。正直であることが、信頼を守ります。
まとめ:正しく怖がり、正しく使う
「怖いから使わせない」と遠ざけるのではなく、「ルールを守れば、こんなに楽しいことができるよ」と教えてあげるのが親の役目です。 AI倫理は、大人の社会でも議論が続いている難しいテーマですが、親子で話し合う良いきっかけにしてみてください。